2017.04.15
再生可能エネルギーを活用した先進的アグリビジネスは、第1弾リーフレタスの栽培実験を行い、無事商品化できるところに至りました。そして、長万部町広報誌(4月号)でもご紹介したように、リーフレタスと並行してトマトのハウス栽培の実験も開始しております。
トマトの栽培技術を提供いただくのは、東京理科大学の協力企業である『株式会社プラントライフシステムズ』です。
■会社概要
本社:横浜市港北区新横浜3-24-5 新横浜ユニオンビルANNEX5F
開発農場:愛知県豊田市本町朝日、千葉県小見川市
代表取締役:松岡孝幸
社員数:17名
主要株主:創業メンバー、オムロンベンチャーズ、TNPオンザロード投資事業有限責任組合、日本戦略投資、SMBC農業系VC、TSU(東京理科大学)キャピタル投資事業有限責任組合
設立:2014年10月
資本金(資本準備金含む):129,000,000円
事業理念:中小から大規模農家までのあらゆる日本の農家に生体制御(生体AI)を利用した生産性向上システムを提供し、日本の農家を「儲かる農家」にするとともに、日本の農業技術と工業技術を集約した生体制御型栽培支援システムを海外に提供する。
■特徴
工業的な制御の視点で農業生産を支援する制御プログラムを開発し、農業者に提供している。栽培している「その」植物の状況を把握し、適切な作業指示を与えるところが大きな特徴である。商品化しているトマトのプログラム『トマトのきぶん』では高糖度(収穫期を通じて糖度8以上を達成)かつ収量は通常の1.5倍程度を実現しており、新規農業参入者であっても導入1年目から収支をプラスにできる。弊社システムは高機能な設備は必要なく、通常のビニールハウスに導入できることからイニシャルコストが非常に低い。また、培地にサンゴ砂礫(アルカリ培地)を用い、20年以上の使用が可能であることが分かっている。通常の培地は毎年交換が必要であることから、ランニングコストおよび産業廃棄物も低減できる。システムのユーザインターフェイスも実際の植物の成長と同期する形でのシミュレーション画面がメインであり、親しみやすい。流通企業が持つ価格予測の知見と弊社システムを連携させることにより、農業者にとっての販路の確保のみならず、栽培制御(高価格な時期に合わせて収穫を遅らせる)が可能となるため、積極的な協業を進めている。現在イチゴ、マンゴーのAIを開発中である。